瀬戸さんの日記

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女版"半沢直樹"「花咲舞が黙ってない」を読んだ感想

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「花咲舞が黙ってない」という本を読んだのでその感想。

面白かった・・・

池井戸潤が書いた本で半沢直樹シリーズのファンからすると「待ってました!こういう銀行ものの本!」という感じです。

 

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目次!

 


「花咲舞が黙ってない」とは

ネットのレビュー記事では女版半沢直樹とも言われてます。
半沢直樹といえば浅野支店長や大和田常務の不正を暴き、土下座させたので有名ですよね!

 

そんな感じで「正しいものは正しい」「正義は必ず勝つ!」というスタンスの話です。


で、今回の花咲舞が黙ってないも女性銀行員が主人公で色んな悪事や悪巧みをしている銀行員をぶっ倒していくというストーリーになってます。

 

 

銀行の臨店は学校の風紀委員?!

半沢直樹が銀行の”融資”の仕事をしていたのに対して、花咲舞は銀行の"臨店"の仕事をしています。


で、臨店とは・・ということですが、一言で言えば"風紀委員"です。
各支店のミスやトラブルの原因を突き止め改善する、または指導。

 


池井戸潤の本の中でしか銀行を知らないのですが、銀行という組織はほんとに一つの学校みたいになってるようですね。

いろんな派閥(仲良しグループ)があって、敵対する派閥同士でしのぎを削ったり時には蹴落としたり・・

 


組織の上に行けば行くほど、役職やポストが限られているのでみんな何としても自分が出世するために頑張るのですが、中には汚い手を使う人もいます。

半沢直樹でいうところの浅野支店長や大和田常務ですね。

 

半沢直樹も花咲舞も悪事を働いた人の不正を暴き、銀行組織を良くしよう、正しくしようとしています。

 

 

半沢直樹が常務、役員クラスの相手と戦うのに対して、花咲舞は全国各地の支店に行き、基本的には窓口担当の行員や融資担当の行員相手、支店長と戦っていきます。


ストーリー的には短編小説みたいになっていて、今回は青山支店、次の回は横浜支店・・みたいな感じでいろんな支店の事件を解決していくというものになってます。

1話1話が短いのでサクサクっと読めます。

 

 

 

花咲舞が黙ってないは以前にドラマ化されていた!?

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この「花咲舞が黙ってない」という本ですが、2014年に日本テレビで女優の杏さんが主演で実写化されていました。

そして好評だったのか2015年にも第2シリーズとしてまたドラマ化されてます。

 


しかし・・・ドラマ化されていますが、小説版「花咲舞が黙ってない」とドラマ版「花咲舞が黙ってない」は全く異なるストーリーです。

 


ドラマ版は池井戸潤の「不祥事」という小説を実写化したものです。

で、この「不祥事」の主人公は「花咲舞」です。
ドラマの「花咲舞が黙ってない」は「不祥事」を実写化したものになってます。

 


つまり小説「不祥事」発売 (2004年)

→ドラマ化 タイトルは「花咲舞が黙ってない」(2014年)

→ドラマ第2期 「花咲舞が黙ってない 2015 」 (2015年)

→小説「花咲舞が黙ってない」発売 (2017年)

という時系列です。


ドラマ化した際のタイトルを新作の小説のタイトルにするというけっこう珍しいパターンですね。

 


ちなみに実写版の「花咲舞が黙ってない」はhuluでも放送されてます。 

 

実写化された花咲舞が黙ってないのシリーズ1作目「不祥事」 

新装版 不祥事 (講談社文庫)

新装版 不祥事 (講談社文庫)

 

 

 

 

舞台は東京第一銀行、半沢直樹との繋がりは?!

小説「花咲舞が黙ってない」の発売は2017年ですが、舞台は1990代後半です。←ここ重要!

また花咲舞が努めている銀行は東京第一銀行です。

 


”東京第一銀行”という名前を聞くと「うおー?!」と思う人はいるんじゃないでしょうか?
僕も最初読んだ時になりました。


東京第一銀行といえば、東京中央銀行が合併する前の銀行でもあります。
(もちろん池井戸潤ワールドの話です)

 


東京中央銀行というのは、東京第一銀行と産業中央銀行が合併してできた銀行です。

そして花咲舞が東京第一銀行で臨店業務をしていた同時期に、産業中央銀行の融資業務をしていたのがみなさんおなじみ半沢直樹です。


この舞台設定だけで胸が熱くなりますね・・・

 

半沢直樹シリーズでの東京中央銀行といえば、

産業中央銀行の出身者を旧S、

東京第一銀行の出身者を旧Tと呼び、

同じ行内で働きながらもお互い敵対意識を持ち、足を引っ張るなどの関係がありました。

 

旧Sの半沢直樹、旧Tの花咲舞という銀行が違いながらもそれぞれの組織で理不尽・不正と奮闘していきます。

 

 

半沢直樹がまさかの登場?!

個人的には作者の池井戸潤氏は花咲舞が黙ってないを半沢直樹のスピンオフ版として書いたのかな、と思ってます。


というのも半沢直樹シリーズでお馴染みの人が出てきますからね。

 

まずは半沢直樹シリーズ4作目「銀翼のイカロス」の冒頭で遺書を書いて自殺をした旧東京第一銀行の頭取りで、合併後の初代東京中央銀行の頭取りでもあった牧野治です。

役職も何もない臨店班の花咲舞とは直接関わりはないですが、旧Tの頭取りとして「花咲舞が黙ってない」に出てきます。

 


次に「銀翼のイカロス」でタスクフォースに手を貸した憎き紀本平八常務も「花咲舞が黙ってない」に出てきます。

 


そして一つの融資案件を巡って、半沢直樹本人も出てきます。

ほんと最初、半沢直樹が出てきた時は鳥肌が立ちましたね。
まさか「花咲舞が黙ってない」に登場するとは?!

肩書は産業中央銀行の融資課長です。

 

どういう風に登場するかは省きますが、旧Sの中野渡頭取りもちらっとですが出てきます。

 

 


花咲舞が黙ってないのここがオモシロイ!

半沢直樹・下町ロケット・空飛ぶタイヤなど男性主人公が多い池井戸潤作品の中でも数少ない(もしかしたら唯一?)の女性主人公作品の「花咲舞が黙ってない」。

 


銀行の窓口業務から臨店という仕事に異動になってからの物語なので、半沢直樹で大企業相手に融資をするという壮大な話だったのに対して、今作は銀行の日々の業務からセクハラやパワハラなど女性特有の問題、出来事が描かれている。


さすが作者が元三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)で働いていただけあって銀行という世界がリアルに表現されている。
(もちろん小説にするわけだから多少の誇張などもあると思う)

 

 

まとめ

池井戸潤作品の中でも女性主人公という珍しい設定で、半沢直樹ワールドとも繋がりがあるというだけで、半沢直樹ファンからすれば必見どころか必読だろう。

 

他にも銀行という世界に関しても作者自身が元銀行員ということで誇張しつつも臨場感のある物語で面白く作られている。

 

花咲舞が黙ってない (中公文庫)

花咲舞が黙ってない (中公文庫)

 

 

ってか、続編が待望されてる半沢直樹をこうしたスピンオフ的な作品で登場させるんじゃなくて産業中央銀行時代の半沢直樹を書いてくれてもいいんじゃないのかな・・